釣り場であった本当に腹立つ話
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こんばんは。
もうすっかり冬らしくなってしまった今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。
僕は仕事でクリスマス商戦に追われ、釣りも碌に行けておりません。泣
12月の寒さは気合いでまだ何とかなりますが、このまま年始に入るともうお手上げです。
1〜3月はシーズンに向けて妄想を繰り広げ、釣り動画を観たり無駄にルアーを買い漁る日々が目に見えておりますね!!
で、ネタも無いので今思い出しても腹が立ってくる釣りの出来事でも書こうと思います。
〜夜釣りのライト問題〜
数年前、ある工業温排水が排出される釣り場で真夜中にシーバスを狙っていた時の事。
排水の流れにトップを流してるとボシュッとバイト。
あ、こりゃちっちゃいなと思いながらも寄せてランディングすると、やっぱり20cmくらいのベイビー。
一応周りの工場の明かりが漏れているのでフックを外すくらいは出来る。
しかしその時、急に視界が真昼のように眩しくなった!!
パッと顔を上げると、誰かが至近距離からヘッドライトでこちらを照らしている。
めちゃくちゃ眩しい。
眩しいながらもロッドのシルエットが見えたのでアングラーだと分かる。
そもそも真夜中にこんな所にいるのはアングラーくらいなものなのだが。
足音で誰かが近付いてきていたのは分かっていたが、まさか急にライトで照らされるとは思わなかった。
「こんばんわー、おっ、釣れましたねぇ。」
釣れましたねぇじゃねぇ。笑
眩しいんじゃ。
「………こんばんは。」
と怪訝な、というか眩しさにしかめっ面をして答える。
すると野郎、あろう事か今度は僕が釣ったポイントをライトで照らし始めた。
「釣れたのはあの辺ですかねー。」
……貴君は脳みそが沸いていらっしゃるのだろうか。
無断で人の顔を照らし、更にポイントまで何の躊躇もなく照らし出す。
よほどの厚顔無恥か、もしくは素人なのだろうか。
しかしいくら素人だとしても、赤の他人の顔をバッチリカンカン照らすなど釣り以前に人間のマナー的な問題である。
釣りを辞めろとは言わない。
まずは人間を辞めるべきである。
「なにで釣ったんですか?」
「……ルアーです。」
我ながら大人気ない対応であったと思うが、ブチ切れられて運河に沈められないだけマシだと思って頂きたい。
常識やマナーというのは人それぞれ、場所それぞれなのは理解しているつもりなのだが、なかなかに難しい。
世の中から争いを無くすのは今世紀中には無理である。
彼はその後もライト全開で何やら話しているが、はぁとかまぁとか曖昧に返事をしていると、
「じゃあ僕は帰ります。」
と言って車が止めてある坂を登り始めた。
律儀にも振り返り様に水面を照らすのを忘れずに、である。
つまり言ってしまえばたかだかライトで照らされただけの話だが、考えてみても欲しい。
日々の生活の喧騒を忘れ、真夜中に釣りの事だけを考えながら黙々とルアーを投げ続ける瞑想のような時間を急に現実に引き戻された訳である。
もう少しで悟りをひらき、輪廻転生の輪から抜け出せたかも知れないのに。
実は彼は寂しがり屋で、釣り場で出会った人間に絡みたい性分であったのかも知れない。
或いは同士のような気分で和気藹々と釣りについて語らいたかったのかも知れない。
彼がライトで人を照らすような人間で無ければ、そのまま飲みに行ってソイの刺身をつまみながら釣り談義に華でも夢でも咲かせただろう。
(普通そんな事にはならないだろうけど)
だが、人の事情を考えない奴の事情なんぞは考えても仕方ないのだ。
彼には最後にこんな言葉を贈りたい。
このアンポンタン!!
少々言い過ぎてしまった感があるが、深い怒りがお分かり頂けただろうか。
考えてみればそんなに怒る事でもないのかな……と書いてて自分の小ささに気付き嘆くばかりだが、腹立たしい印象はどうにも消えない。
これを教訓に、なるべく人に迷惑を掛けない釣り人でいたいと思う今日この頃でした。
そういえば昔、アンポンタンという知り合いの絵描きがいた気がする。
完。